よるのあいだに・・・

 

【あらすじ】

女の子のお母さんは深夜バスの運転手。女の子がパジャマに着替えるころに出勤します。夜に働く人たちは、お母さんだけではありません。誰もいないビルを掃除するサミーさん、必要があれば昼夜問わず出動する警察官のハッサンさんとアミーナさん、夜にバンドでサックスを演奏するレムさん、24時間営業のスーパーを経営するイーバさんなど、ほかに深夜の配送、パン屋さん、鉄道線路の工事現場、救命士さん、助産師さん、もいます。女の子が寝ている間も、くらしを支える仕事と人々に想像を膨らませる翻訳絵本。

【読書メモ】

◯もとは英語の絵本で、深夜の仕事を紹介しているお話ともとれますが、どういった職業と人々が夜の仕事で社会のインフラを支えているかと紹介する絵本。

◯自分の生活を支える仕事が、母親が夜働いていることによって、自分が活動する昼間だけでなく、夜も行われていることに気づき、様々な職業とそれに従事する人たちに想像を膨らませていく内容で、お話を進行させていきます。

◯読者である子どもたちにとっては、自分の身の回りの夜の仕事や、家族が従事している場合はそこに想いをめぐらし、家族との会話のきっかけにもなりそうです。

◯夜の街の様子が、夜のトーンながらも「街のあかり」をカラフルに表現しています。また、前ページをうけた次ページの描写に遊び部分があり、絵探し的な要素もあります。

【その他】

第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(小学校低学年の部)